小→大・・?

 9月になりようやく殺人的な暑さが和らいできたので、ベラ釣りを計画したのですが、都合のいい日が中々見つからず、空いている9月12日(土)は最悪の「長潮」で釣果は期待できません。

 潮見表によると午前中は干満なし、15:00過ぎからようやく動きだし17:50に満潮ということで、暗い気持ちで遅がけに出発し、14:00過ぎに岩屋防波堤に到着しました。

 釣座を決め早速仕掛けを下したところ、いきなり5㎝にも満たない「クサフグ」が喰いつき、それ以後何度下しても「ミニフグ」が「サヨリ3号」を飲込むか、噛み切っていく始末。

 ベラの魚信は全くないのですが、時々かかる「ミニチャリコ」が強い引きをみせてくれるので、がまんして仕掛けを変えませんでした。 

 しかし、潮が動き始めた16:00を過ぎても相変わらずの「ミニフグ攻撃」は続き、「チャリコなら大きな針でもかかるだろう」と思い、大きさが倍以上の「キツネ1号」に変えた途端・・・。

 「ミニフグ」の魚信は嘘のようになくなり、15㎝以上のキュウセンや青ベラが次々掛かり始めました。

 驚くべきことに「サヨリ3号」でないと針にのらない10㎝以下の「ミニベラ」まで釣れてきます。

 食いが渋くなり「キツネ1号」を「サヨリ3号」に変えたことによりベラの喰いが立つことは度々ありましたが、その反対は初めてでした。

 防波堤の根元まで波が洗うようになった17:00過ぎに納竿し、帰りの電車の中で本日の海中の様子を想像してみました。

 おそらく、あの時、海中には「チャリコ」が少し混じる「ミニフグ」の巨大な群れがあり「サヨリ3号」に刺した小さな餌に争うように喰いつくので「ベラ達」は「ミニフグ軍団」に妨げられ餌までたどり着けなかったのが・・。

 針・エサを大きくしたため「ちびっ子達」は餌をかじることはできても針に喰いつくことはできなくなり、一方「ベラ達」は群れをかき分けて餌までたどり着き、喰いつくことができるようになったことが、釣れる魚種のチェンジにつながったのでは・・。

 今回の釣行では釣り方の工夫に関する「解」を一つ得ましたが、また新たな状況を迎えた時、試行錯誤の果てに新たな「解」にたどり着くことができるのか?

 「うーん・・・釣りは本当に難しい」