2016年7月

 日々の出来事や写真、過去の小文、その他諸々を取り上げます。
 表題はホームページのタイトル候補だったのですが、咽(喉の上の方)、喉(喉の下、首のあたり)ということで落選しました。しかし因業に音が同じなので、わがままでかたくなな性格の自身にふさわしいと思い表題に復活させました。

グレープフルーツの謎(その2)

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 数年間「グレープフルーツが葡萄のようにたわわに実っている写真」を求めて、ネットや関連資料を渉猟してみたのですが、なぜか個体の写真はあっても「生っている写真」は1枚も見つかりません。

 仕方なく「房状」と想定して考えることにしました。まさか、デラウエアのように「一房100個以上」の実が集積していることはないでしょう。実の少ない巨峰の「一房30個前後」を例にとると、グレープフルーツの実1個の重さは250~450gなので、「小型品からなる房」でも総重量は7.5㎏以上になります。こんな重いものがぶら下がる枝はかなりの太さと丈夫さが必要で、枝を支える幹もしっかりとした大木なのでしょう。

 ナンカ(ジャックフルーツ)のように幹から直接生っているかもしれません。しかし、そうなると幹に接する実が重圧で変形して売物にならず、収穫物の歩留まりが悪いように思えます。

 房状でなく、一枝に沢山生っていたとしても、枝や幹にはやはり相当な太さと丈夫さが必要です。また国産のミカンは2~3回摘果することで果実の肥大、大きさの標準化を図りますが、一枝に沢山ついていると個体に栄養が十分いきわたるかどうかも心配になります。

 そんな疑問を忘れたり思い出したりしながら何年も過ぎた頃、久しぶりでネット検索をすると、グレープフルーツが生っている写真があっさり見つかったのです!

 実は房状ではなく、一枝に集まって生っていることが分かりました。しかし個数は7~8個しかなく、これを「葡萄」に見立てるには、かなり無理があります。件のおっさんが見たら「どこが葡萄に似てるんや!!」新たな怒りを爆発させることは必定でしょう。最初に葡萄に見立てた人の意見を聞いてみたいものです(終わり)

グレープフルーツの謎(その1)

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 先日、知合いのブログに「大阪万博のアメリカンパーク館のレストランで初めてグレープフルーツを食べた」ことが綴られているのを読んで、万博当時、中学一年生だった小生も家族で万博に行った折、そこで生まれて初めてグループフルーツを食べたことを思い出しました。

 同レストランは、初体験のカフェテリア方式でした。他のお客も初めての人が多かったようで、惣菜棚のステーキやエビサラダなどアメリカ風の主菜や副菜を興味深かげに品定めしながら、トレイに載せてゆきます。

 列も進み、ようやくレジの直前フルーツ・スイーツのコーナーまで来ると夏みかんの輪切りにパックシュガー、スプーンを添えた小皿が目に入ってきました。しかし、名札にはグレープフルーツとあります。

 「ミカンやのになんでグループなんやろう?」と不思議に思いながらも父にねだってトレイに載せると後ろにいた大阪のおっさんも同じ疑問を持ったらしく「グレープフルーツて書いてあるけど、どう見てもミカンやないか。グレープいうのは葡萄やろ、フルーツは果物や、葡萄の果物がなんでミカンやねん。わけ、わからへんわ」と憤っているのが聞こえてきました。

 後にグレープフルーツの語源は「葡萄のようにたわわに実る柑橘」であることが分かったのですが、この語源を考えれば考えるほど、謎の世界に迷い込み、大阪のおっさんのように「わけ、わからへん」状態に陥ってしまう、ということは続きでお話しします。(続く)

神戸のギザミ(ベラ)釣り

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 釣場の下見を7月2日(土)に実施したところ、海釣り公園ではテトラ周辺で磯ベラが釣れており、塩屋港は豆鯵が入れ食い状態。垂水漁港は柵の向こう側で豆鯵が少し釣れていました。

 7月6日(水)の本番は12:05に海釣り公園に到着。早速、テトラの南側に釣座を決めましたが、強風のため「のべ竿」の使用はあきらめ、5.3mの「細手の磯竿」でテトラの回りを攻めると、早速赤ベラがかかりました。ところがその後は頻繁に魚信あるものの強風のため、あわせづらく餌をとられるばかりです。

 そこで、風の影響を受けにくい、長さ1mの「カカリ竿」にガン玉をつけて足元を攻めると、魚信にもうまく合い、次々にベラがかかりました。1時間ほどすると魚信が遠のいたので、今度はテトラの北側に竿を出すとここでも魚信が間断なくあり、ベラが順調に針に乗ってきます。

 南側に着座してから2時間半、釣果25尾で納竿しました。種類は青ベラ、赤ベラ、磯ベラ、ミニ鯛と今治では見かけなかった「キュウセン」の5種です。神戸での釣りは15年ぶり、また初釣行の釣り場としてはまあまあの出来でしょう。

 ベラは塩焼きにして食べましたが、身が薄く、味が淡泊な「今治のギザミ」と比べると、身が厚く脂がのっていて大変美味なことに驚きました。

 釣り客が少なく、ほとんど天然餌で育つ「今治のギザミ」と、年中行われているサビキ釣りのおこぼれをたくさん食べて栄養をつけている「海釣り公園のベラ」の違いが出たものと思われます。

 「カカリ竿」は、風には強いのですが釣り味がよくないので、次の釣行では「のべ竿」を出せるよう風神に「無風祈願」をしています。

   本日の釣果

本日の釣果

阪神タイガースの歌(その2)

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 さて、阪神タイガースの歌に関する資料には、

 阪神タイガースの歌は元々昭和10年に発足した「大阪タイガース」の球団歌として作られ、セ・パ両リーグの球団歌としては最も古い。

 歌詞の1番から3番まで共通するサビの部分「オウ オウ オウ オウ 阪神タイガース フレ フレ フレ」の「オウ オウ オウ オウ」は、本来、直後に続く「大阪タイガース」の「大(オオ)」の音の押韻であったが、歌詞が変更されたためにただの感嘆詞なった。

 阪神球団の処置について、作曲者の古関裕而氏は生前「あの歌詞(大阪タイガースの歌)に合わせて作曲したのに一方的に歌詞が変更された」と不快感を抱いていたそうである。

とあります。

 しかしながら、現在の球団名(阪神タイガース)の「阪(ハン)」で韻を踏むと「ハン ハン ハン ハン 阪神タイガース」となり迫力不足の感があります。「オウ オウ オウ オウ」は、時代劇でやくざが町人を威嚇する場面などでよく使われているし、対戦相手にぶつける言葉としては適当なのかもしれません。

 ところで、この歌の歌詞は、戦前に作られた両リーグ最古の球団歌というだけあって難しい「熟語」や「四字熟語」を含む「擬古文」で綴られています。しかし、歌詞を子細に見ると驚くべきことに球団歌でありながら「野球用語」がほとんど含まれていません。

 数少ない野球用語と思われる「鉄碗」は「鉄腕稲尾」の例のごとく「剛球投手」の意味でも使われますが、本来の意味は「鉄腕アトム」にあるような「疲れ知らずの腕」のことですし、「強打」も「バントはせずに強打した」のように使われる言葉なので、一見野球専門の用語かと思われますが、本来の意味は「顔面を強打した」など「事故などで体の一部を強く打った場合」のことを指すので、純粋な野球用語ではありません。

 「甲子園(球場)」はどうかというと、これも地名として用いられることがあり、やはり純粋な野球用語?とは言いにくいのが実情です。

 最後に今年のタイガースは往年の「仔猫パターン」に陥っていて、矛盾や問題の多い「球団歌」が熱唱される機会が減少しています。(終わり)