2018年11月

 日々の出来事や写真、過去の小文、その他諸々を取り上げます。
 表題はホームページのタイトル候補だったのですが、咽(喉の上の方)、喉(喉の下、首のあたり)ということで落選しました。しかし因業に音が同じなので、わがままでかたくなな性格の自身にふさわしいと思い表題に復活させました。

方言に囲まれた暮らし

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 昭和60年、神戸から勤め先に近い滋賀県守山市に転居してから同県には30年、愛媛県今治市には7年間居住し、その間鹿児島市、新津市、廿日市市、清洲町などに長期出張したことも・・・。

 その転居地や出張先で、地元関係者と初めて会った時「あなたは関西弁風の言葉をしゃべるが、自分の知っている関西弁と何かが違う、生まれはどこだ」という意味のことをよく聞かれました。

 関西以外に居住している人はテレビに登場する大阪出身のタレントやお笑い芸人の影響からか「関西弁」=「大阪弁」と認識している人が多く、小生が異郷で話す「滋賀県南部方言の影響を少し受けた神戸弁に(聞き手が理解しやすいように)標準語を交えた言葉」は違和感を与えるようです。

 そんなわけで初対面時には自分の「出身地と言葉」についてしかたなく話すのですが、結構面倒なことでした。

 さらに異郷で仕事する折は、

 「その地の方言を聞いて」→「自身の方言に翻訳し」→「滋賀県南部の方言の影響を少し受けた神戸弁に標準語を交えた言葉で答える」

という複雑な「言葉の認識・表現」をしなくてはなりません。

 それでも数か月たち当該地の方言に慣れ「一定のパターン」をおぼえたころには、仕事が終わり帰還。別の出張先に出るとまた一からやり直しです。

 2年前、定年退職を機に30年ぶりに帰郷し地元の福祉施設にパートに出ると、当然多くの職員が神戸弁をしゃべっているので、コミュニケーションにおける上記の「複雑な手順」は必要なくなりました。

 「短い文章」や時には「単語」を話すだけで「意向」どころか「裏の意味」まで通じてしまい、慌てることがあります。

 神戸で就職し、同じ方言に囲まれた生活を定年まで続けていたら「コミュニケーションに係るストレス」もなく頭痛や肩こりが随分減ったでしょう。

 いまさらどうしようもないことですが。