2019年2月

 日々の出来事や写真、過去の小文、その他諸々を取り上げます。
 表題はホームページのタイトル候補だったのですが、咽(喉の上の方)、喉(喉の下、首のあたり)ということで落選しました。しかし因業に音が同じなので、わがままでかたくなな性格の自身にふさわしいと思い表題に復活させました。

一期一会 (その2) 就活

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 20代の頃は自治体や団体の技術職採用試験ばかり受けていたため、いわゆる「就活」の経験はなく、定年後の60代になって初めて体験することになります。

 当時の「就活」を振り返ると・・。

 ①退職した翌月、手元に届いた離職票をもってハローワークに行き「雇用保険説明会」を受け。

 ②その後は、度々同所を訪れ、所内のパソコンで各社の「募集要項」を検索し、適当なものがあるとプリントして窓口へ提出。   

 ③「相談員」に電話連絡してもらい「会社の担当者」と「小生」の三者で話し合い「面接日」「提出書類」が決まると「相談員」が「推薦状」を書いてくれます。
  
 ④指定日になると、それらをもって指定された場所で面接を受けます。

 ⑤ハローワークとは別に家でインターネットの「民間就職紹介サイト」にもアクセスして適当な会社を決め、書類をメールで送り、連絡があると「面接日」「提出物」などを持って指定された場所に行く。

と、いうようなことを何度も何度も行うのですが、採用は中々決まらず「就活」は長期化します。

 さて、志望会社に行き、面接前に施設内を見学していると結構そこの組織の「性格」や「現状」が分かるもので・・。

 「入所費用」が数千万円で「管理費」も高額な「高級老人ホーム」の従業員が上司の悪口をぶつぶつ言いながら歩いていたり、厨房で食器が割れる音がしてもその後の言葉のフォローがないなど、何やら空虚な空気が流れている施設があるかと思えば・・・。

 老朽化した工場をリフォームし「食堂兼談話室」の周囲をコンパネで仕切って壁紙を張り居室にしたいかにも「費用負担の安そうなグループホーム」なのに施設長や職員が飛び切りの笑顔で迎えてくれ、入所者も「楽し気」に過ごしている施設もあります。

 ところで、小生は「口髭」を生やしていますが、それが原因で面接担当者に「露骨に嫌な顔をされたり」「顔を引きつらせた」ことを何度も経験しましたし、「順番を最後に回され、平社員に面接させる」という、あからさまにひどい扱い受けたことも。

 日本社会において「髭」の許容は進んでおらず、特にサービス業では「髭は偉そうに見える」という理由で「就活」時も「履歴書提出段階」で落とされることが多く「LGBTや刺青に対する偏見と同様ではないか?」と思ったこともありました。

 なお、面接担当者が「懇切丁寧に施設内を案内し」「経歴を大いにほめ」「当社に必要な人材だ」とまで言い切る会社に限って「残念ですが」という返事が来ることが意外に多いのです。  

 もしかしたらそれら会社は、面接にも「顧客満足」の方法を取り入れているのかもしれません。

 現在は厳しい「就活戦線」を生き延び、「拾う神」に巡り合ったおかげで、糊口を凌いでいますが「面接当日のこと」については「不採用」の時の方が、よく覚えているのはそれが「一期一会」だったからでしょう。

 余談ですが面接先で「民間就職紹介サイトの調査員」がサイトを利用して就職した人材の「適応」や「仕事ぶり」を「人事担当者」に「聞取り」をしているところに何度も見かけましたし、就職後、仕事で行ったある医院でも「看護師紹介会社」の「調査員」が同様の「聞取り」に来ていました。

 残念ながらハローワークの職員が施設の「聞取り」に来ているところを見た記憶はありません。

 就活後のアフターフォローについては、民間企業の方が進んでいることは間違いないでしょう。