人気のケーキ店

 最近、妻のお供で山本通りにある「食べログ神戸市内NO.1」のケーキ屋さんに行ってきました。土曜日の4時過ぎに店につきましたが、ショーケース全体の1/3ぐらいしかケーキが残っておらず、妻が食べたいと言っていた人気NO.1のケーキも有りません。

 店員さんに聞くと11時頃だとだいたい全部そろっているらしいのですが、夕方にはほとんど売り切れるそうです。そんな、話をしているはしからお客がどんどんやってきて、ケーキも飛ぶように売れてゆくので、妻もあわてて注文し、ようやく3個ゲットしました。

 ところで、私が在籍している社会福祉法人は、運用資金のほとんどが公的資金の給付で賄われています。以前いた発掘調査会社でも受注業務の大半が公共事業でしたし、さらにその前にいた滋賀県の外郭団体も発足当初は民間事業も少し手掛けていましたが、私が採用された頃には公共工事ばかりやっていました。つまり現在に至るまで私の給料は全て公的資金(税金)から出ているといっていいでしょう。

 私が納めた税金が一旦財務省に行き、還流されてきて給料になるわけですから別に恥じることもないのですが、私はこのケーキ屋さんのように、お上の世話になることなく、「己の才覚」と「腕一本」で、商売繁盛している人にはたいへん尊敬の念を持ちます。

 春秋の叙勲者を見ると議員や公務員が高位に叙されることが目立ちます。この人たちは経営上の不安要素(ライバル店の出現、材料の値上げなど)が顕在化して生活に不安をきたすことの多い「腕一本」の人たちに比べると、毎月必ず税金から給与を支出されるので、生活の不安を考えずに仕事に打ち込めます。

 「民と官の人間が同じ程度の業績で叙勲される場合、官は生活が安定している分をマイナスして、低位に叙するべきではないか」と私は常々考えるのですが、皆さんはいかが思われますか?

 さて、私は左端の円筒形のケーキをいただきました。見かけも美しく、甘さも丁度よく、評判にたがわぬ素晴らしい味でした。

購入したケーキ

購入したケーキ