2015年7月

 日々の出来事や写真、過去の小文、その他諸々を取り上げます。
 表題はホームページのタイトル候補だったのですが、咽(喉の上の方)、喉(喉の下、首のあたり)ということで落選しました。しかし因業に音が同じなので、わがままでかたくなな性格の自身にふさわしいと思い表題に復活させました。

「抗菌」「抗カビ」かないまへん

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 「昭和の時代」は影も形もなかったのに、今ではテレビコマーシャルでもネットショッピングでも、「抗菌、抗カビ、抗ダニ効果のある家電・洗剤」の花盛りです。

 もともと人類は旧石器時代から現代まで、常に菌やカビ、ダニに囲まれて生活しており、体内にも沢山の菌が生存しています。身の回りにいる菌やカビの中で人間の健康を害するものは僅かなのに、「完全駆除」しないと気が済まない人が増えています。

 10年くらい前に見た「アレルギー疾患をテーマにしたテレビ番組」では「戦後は上水道の普及、トイレの水洗化や洗浄力の高い洗剤の発明により、家庭内や職場の環境が清潔になりすぎ、それがアレルギー体質の増加の一因にもなっているので、極端に清潔な環境は体によくない」などという論調がありましたが、最近とんと聞かなくなりました。

 それどころか、小学生の中には「学校のトイレはウォシュレットじゃないので入らない」と言って便意を我慢する子がいるそうです。物心ついた頃から「抗菌、抗カビ対策」を実施し「ウォシュレット」を使ってきた人は、それらがない国では暮らすのは絶対無理でしょう。

 菌やカビ、ダニをあまり気にせず生活してきた小生としては「長い長い付き合いの御三方をいじめまくると、きっと強力な仕返しをするに違いない」と常々恐れているのですが。

河内国際空港の謎

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  台湾や中国の空港に行くと各便の行先が表示板に、曼谷(バンコック)新加坡(シンガポール)馬尼拉(マニラ)などと漢字で表示されていますが、先年、職場の慰安旅行で台湾に行った折、桃園国際空港で同僚とそれに関連する会話をしました。(写真参照)

同僚:

あの行先表示に書いてある「河内」てどこですのん?

小生:

君は知らんかったんか、八尾空港が国際空港になったん。

同僚:

えー、ホンマでっか?あのセスナとヘリしか飛ばん狭い空港が!!

小生:

 A380やジャンボジェットみたいな大型機の離着陸は無理やけど、最近の飛行機は滑走距離も短かいし、中型機やったら余裕や。関空もLCCや中国便が増えて、1日の離着陸回数が限界に近いづいてきたんで、何年か前から八尾空港国際ターミナルの整備工事が進んでいたんやけど、今年完成したんや。関空よりも大阪市内に近いから便利やで。

同僚:

今日はほんまにええこと聞きましたわ。帰ったら女房に教えたりますわ。

 さて本当に「河内国際空港」は存在するのでしょうか?

 まあ、「河内」の下に書かれたローマ字の小さな読み仮名を読み解いていただければわかることなんですが。

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クローバーマーク

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 自動車免許更新のため、警察署に行き講習を受けた際、「身体身障者と高齢者が運転者であることを示すクローバーマークを貼った車がいたら、車間距離を十分にとるように」という話がありました。

 どちも「四葉のクローバー」がモチーフとなっていて、「身障者」用はクローバーの原型に近く、色は青・白2色、「高齢者」用は形がやや歪んでいて、色は4色になっています。

 私は仕事上、「身障者のクローバーマーク車」を見る機会が多いのですが、知り合いの「身障者ドライバー」の話では、最近は身障者用自動車の改良が進み、スムーズな運転が可能になったために、ドライバー各自の運転技術が向上し、ラリーに挑戦する人も出てきたそうです。

 もう一つの「高齢者のクローバーマーク車」も高齢化の進む今治ではよく見かけます。大半が制限速度以下で走っていて、関西に住んでいた頃なら、後ろに着くとイライラしたでしょうが、今では当地ののんびりした運転に慣れてしまい、気になりません。

 しかし、たびたび見せる不規則な動きにはついていけないことがあります。私が実見した例としては「交差点を曲がりながら角で停まる」「指示器を出さずに曲がる」「指示器を出さず車線変更をする」「指示器を出しっぱなしで直進し続ける」「急にバックする」などがあり、同マーク車が起こした事故もたびたび見かけます。 「自動車依存社会」で「高齢化」の進む今治においては、高齢ドライバーと事故の増加が同時に起こっているのです。

 「高齢者は路線バスにのればいい」という人もいますが、当地のバス路線は町の中央部である港や駅を起点とし、そこから郊外に向かうルートばかりで、日常的よく行く「ホームセンター」や「大型ショッピングセンター」「病院」などを回る路線は、ほとんどありません。

 ところで、松山市では、運転技術が低下し、免許を返上した高齢者には、それと引き換えに、タクシーチケットやバス券を1回限り5,000円分を渡しています。しかし、自家用車の代償にしては、随分安い額です。

 免許返上高齢者には「市内や隣接市なら距離無制限で使えるタクシーチケットを一月に10枚位配布する」ような気前のいい自治体は現れないでしょうか?事故は減るし、消費も増える、健康管理も行き届くので、結果的には役所の負担は減ると思うのですが。