日々の出来事や写真、過去の小文、その他諸々を取り上げます。
表題はホームページのタイトル候補だったのですが、咽(喉の上の方)、喉(喉の下、首のあたり)ということで落選しました。しかし因業に音が同じなので、わがままでかたくなな性格の自身にふさわしいと思い表題に復活させました。
たくさん釣るのも
漫画「釣りキチ三平」の中で、「魚紳さん」か「毛針山人」から「釣りの魅力」について聞かれた三平が「釣りの魅力はたくさん釣ることだ」と答える場面があったと思います。
これは、まことにもっともな答えでありまして、私も釣りを始めて以来、ずっと「たくさん釣ること」に情熱を傾けてきました。
しかし、今治港は神戸港に比べて桁違いに魚影が濃く、ある日、早朝から竿を出して、昼下がりに釣果を数えると、80尾を越えていたことがあります。
釣れた魚は全て下ろして料理することをモットーにしている私は、調理時間を考え、泣く泣く納竿して帰宅。魚を下ろしにかかりました。
さて、南蛮漬けに向くのは骨が柔らかい小魚ですが、これらの鱗を落とし、ワタを抜くためには上からしっかり俎に押さえつけなければなりません。この日は特に小魚が多かったので、下ろし始めて30尾を過ぎる頃から握力が低下して、押さえがききません。
俎の上で滑りまくる小魚相手に悪戦苦闘し、下ろし終わったのは、夕方6時。夕食・釣具の片付け・入浴を挟んで、9時から調理を再開しましたが、魚の量が多いので5回に分けて油で揚げ、大量の玉葱を切り、これらを三倍酢とともにタッパーに仕込み、冷蔵庫に入れ、調理具を片付け終わって、時計を見ると午前2時を過ぎていました。
これに懲りてその後は、釣果が25尾を越えると納竿することにしました。このぐらいだと魚を下ろして料理しても2時間以内で済み、疲れることもありません。
そして、魚との邂逅が減った分「魚信取り」から「取込み」に至る「一連の釣り上げ動作を洗練させ、一期一会を楽しむ」という新たな目標に設定し、努力を重ねています。
「天声人語」を読んで思うこと
フィットネスクラブのマシンで走り込みをして、サウナで汗を流すと、火照った体を冷やしながらロビーにある「朝日新聞」を読むのが、最近の習慣になっています。
28歳までいた実家では「朝日新聞」をとっていたので、「記事」も「天声人語」も読んでいました。しかし、滋賀県内に就職が決まり家を離れたので、読む機会がほとんどありませんでした。。
久しぶりに「天声人語」をじっくり読んでみると、その構成にはいくつかのパターンがあり、その中で特に多いのは以下であることが分かったので、紹介しますと、
①まず、文頭で執筆者が「世界文学」や「故事来歴」「専門知識」「加齢経験」(若者達が生まれる前の話やイベント)」などの知識を披露します。
②次に、文頭言と関連のある「最新の新聞記事」へ話を「展開」します。しかし、この「展開」はかなり強引で「牽強付会」に思えることが多いのです。
③最後に上記を踏まえたうえで国民に「教訓」を垂れます。
と、なります。
読後の印象としては「文章の流麗さ」や「まとまり」がなく作りは粗く感じますし、「①自慢」の段階で次の「②最新の新聞記事」への展開が分ってしまい、「興醒めすること」も少なからずあります。
元記者である執筆者は「5W1H」を踏まえ正確で分かりやすい文章を書くトレーニングばかり積んできたので、「感動的な文言」や「美しくバランスがとれた文章構成」は苦手なのでしょう。
また、新聞記者は「民主的で」「品行方正」であらねばならぬという「強迫観念」から己を常に「聖人君子」の立場に置くため、読者に対する意見はどうしても「説教調」になってしまいます。
「天声人語」をもっと「麗しい作品」にする唯一の方法をお教えしましょう。それは「プロのコラムニスト」に執筆を頼むことです。
NHK、真の国営放送へ
冬の土曜日の朝、玄関のチャイムが鳴りました。「こういう時間帯にやって来るのはエホバかな?宅配便かな?」と思いながらインターホンに出ると男の声で「NHKの料金収集に関係している(なんとかセンター)の者ですが、あなたのアパートのテレビジャックにケーブルを繋ぐとBSも見ることができるので、受信料を支払う必要があります。その説明に来ました。よろしければドアを開けてもらえますか?」などと言うのが聞こえました。
私のいる4号室は、会社がアパートの何部屋を社宅用に押えて、社員に割り振っているものの一つですが、最近引っ越してきたばかりなので、部屋に「BS視聴可能な回線があること」も、「室内のジャックにテレビケーブルを繋いだだけでBSが見られること」も全く知りません。
それを藪から棒に「BS料金を支払う必要があります」と言われても戸惑うばかりです。とりあえず(なんとかセンター)の人にお帰りを願い、アパートの管理会社に問い合わせるとやはり「支払う必要はない」ということでした。
ところが2月21日の日経新聞を見ると「総務省はNHK受診料をテレビの有無にかかわらず全世帯から徴収できるような制度の見直しに着手することにした」そして「ドイツ、フィンランドは既に全世帯徴収で、スイスも来年から移行する」と報じられています。
しかし、テレビの有無にかかわらず全世帯から受信料を徴収するとなると、税金と同じなので、NHKは実質的な国営放送に移行することになります。
受信料が税金化されるのなら「テレビを捨てもいいな」と始めは思いましたが、「どうせ国営放送になるんだったら納税者の権利としてNHKにどんどん要望を出そう」と思い直しました。
私の要望の一端を紹介しますと
①マンネリ化した「大河ドラマ」「朝の連続テレビドラマ」を含む全ての「娯楽番組」は中止する。
②「ニュース」も中止する。
③ 国会(委員会を含む)は中継と録画により全て放映する。
④「国営機関」「交付金を貰っている機関」全 てを対象にした第三者作成の「監査報告番組」を放映する。
などがあるのですが、いかがでしょう。
NHKは「国民の福祉のために放送サービスを行い」「政府からは完全に独立し」「言論の自由を守り」「人権を重視する組織」であることを標榜しているようですが、「小保方さん」への強引な取材や「籾井さん」の言動、社員による「不祥事」などをみると、受信料の税金化よりも先んじて是正すべきことが沢山あると思うのですが。