日々の出来事や写真、過去の小文、その他諸々を取り上げます。
表題はホームページのタイトル候補だったのですが、咽(喉の上の方)、喉(喉の下、首のあたり)ということで落選しました。しかし因業に音が同じなので、わがままでかたくなな性格の自身にふさわしいと思い表題に復活させました。
「目の健康講座と壬生狂言」(第1部)
眼科の定期検診に行った家内が、「目の健康講座と壬生狂言」と題されたパンフレットを取ってきました。実施日は2月12日(日)、主催は京都府眼科医会と日本眼科医会。第1部は理化学研究所の高橋政代医師と京都府立大学の木下茂医師による「網膜の再生医療」「角膜の再生医療」についての講演、第2部は壬生狂言「土蜘蛛」の上演です。
「医学講演会」と「壬生狂言」という面白い取り合わせのイベントですが、今をときめく高橋政代医師の講演はぜひ聞いてみたいし、能の「土蜘蛛」は見たことがあるのですが、壬生狂言の同演目については鑑賞経験がないので、さっそく申し込みをし、当日は会場である龍谷大学「響都ホール」校友会館に早めに出向き、前の方の席に陣取りました。
13:00になると司会を務める美貌の女性眼科医が登場し第1部の開幕を告げ、紹介を受けた高橋政代医師が白のスーツに細身の体を包み微笑みながら登壇しました。大げさな言い方ですがそこだけスポットライトがあたっているような華やかさがあります。
講演では「網膜の再生医療」の具体的方法である「治験の実施方法」や「iPS細胞を元にした移植細胞の作製」などを、難しい医療用語も分かりやすく解説しながら話されるので、素人にもよく理解できました。
続いて登壇した木下茂医師は「角膜の再生医療」の第一人者という紹介でしたが、自分の顔を加工した「おふざけスライド」を使ったり、おやじギャグをいったりして、受けねらいを連発するも不発が多く、残念ながら話の内容も高橋医師に比べると分かりにくさがあります。
講演が終わった後はかなり長い時間質疑応答が行われましたが、やはり高橋医師の答えの方が的確で分かりやすいという印象がありました。