2024年12月

 日々の出来事や写真、過去の小文、その他諸々を取り上げます。
 表題はホームページのタイトル候補だったのですが、咽(喉の上の方)、喉(喉の下、首のあたり)ということで落選しました。しかし因業に音が同じなので、わがままでかたくなな性格の自身にふさわしいと思い表題に復活させました。

令和5年 懐旧旅行 今治にて

投稿日:

2023年12月23日(土)

・今治にて

 駅前バス乗り場から営業所行のバスに乗り、御厩通で下車、かつて住んでいたアパート付近の様子に変化はありませんでしたが、最寄りスーパーは昼時なのに客数は減っていました。

 今治城まで歩き、堀端に立つ今造社長の銅像を見て、港に向かいます。

 途中、いいエサがあると評判だった釣餌屋は廃業!港に着きましたが、ギザミ釣りに通った防波堤は工事のため立ち入り禁止に・・・。

 重苦しい空の下、冷たい風が吹かれながら新造のバスターミナルに辿りつきましたが、バスはおらず、綺麗な待合室にも人影はなし。

 トタン屋根のチケット小屋と低いプラットホームが数本並んだ旧バスターミナルの方が賑わっていたような・・。

 ターミナル内の喫茶店は開いていたので、これ幸いと逃げ込み、ココアを飲んで、冷え切った体も回復したので・・商店街へ向かいます。

 商店街入口の土産屋はやっていましたが、その先の店は大半が締まっていて、何より全く人がいません!!

 このありさまを見て、言葉を失い、歩きを停めて、この場所についてしばらく考えると・・。

 この巨大な無人空間は今治市のブラックホールであることは間違いありません。今治在住当時よりさらにさびれてしまっていることから、賑わいが戻って来ることは考えにくく、いっそのこと商店街全ての店舗を廃し、観光ミカン園に変えてしまうというのはどうでしょうか?

 「ミカンは冬のもの、シーズンオフはどうするの?」と言う声もあるかもしれませんが、早生の青ミカンは10月から「愛南ゴールド」などの晩柑は5月まであり、夏ミカンも加えれば通年営業も可能だと思うのですが。

 ・・気を取り直して、商店街中ほどから、大通りの方へ曲がり、ブルーノート、カネト食堂と、ポエム(権太)本店の営業を確認?大通りを渡り、西へ進むと廃業した「ラヂウム温泉」が壊されることなく残っていました。

 玄関横には「登録有形文化財」のプレートが・・これですぐに潰される心配はなし、今治市街唯一の戦前の建物なので有効活用を期待します。

 今度は南に歩いて森見町に入ると、往時、行きつけだった居酒屋へ・・開店前でしたが、女将さんの自転車が玄関前にとめてあったので、営業しているようです。

 さらに、松本町まで足を延ばし、馴染みだったスナックを探しながら歩き回り、廃業した店、健在な店を確認・・歩き続けて駅に戻り福山行高速バス「しまなみライナー」に乗車しました。

今治港

ラヂウム温泉

令和5年 懐旧旅行 松山→今治

投稿日:

 いささか旧聞になりますが、昨年12月、8年ぶりに今治を訪れ、また、当地にいた頃、行くことのできなかった周辺の名所や旧跡を足を運びましたので、以下に記すことにします。

 

2023年12月23日(土)

・松山到着

 2023年12月22日(金)三宮から松山行夜行バスに乗りこむとすぐに就寝、未明の川内インターで目覚めると、バスはイオン前、石手川、大街道と懐かしい街かどを巡り、松山駅に到着。

しばらくして駅のコンビニが開いたので、パンを買い、待合室でさみしい朝食をすませ、路面電車で松山市駅に。

・則之内(すのうち)

 そこで、伊予鉄横河原線に乗り換え、終点まで進行、タクシーで則之内に行き、調査している陶片の生産窯を確認し、待たせていたタクシーで駅に戻り、松山市行きに乗車。

・郡中港、松山

 伊予鉄の路線で郡中線だけは乗ったことがなかったので、松山市で乗換え郡中港へ、駅を出て僅かに残る近世の建築物を見て、帰りは伊予市駅からJRに乗車し、松山駅に着くと一番ホームでニューアルした8000系「しおかぜ」の出発式をやっていて、ホーム上には「撮り鉄」、「乗り鉄」が蝟集していましたが、小さな「集音器」を持った「音鉄」は初めて見ました。

 出発式を横目に立喰いうどん店できつねうどんを食べ、各停で今治に向います。

・今治へ

 伊予北条、菊間、波形、波止浜と駅を通過するごとにその地で体験した想い出が甦り、退屈する間もなく、昼下がりの今治に到着、残念ながら雲は厚く垂れこめていて、温かい車内から出ると、風は冷たく、身震いしました。