自動車免許更新のため、警察署に行き講習を受けた際、「身体身障者と高齢者が運転者であることを示すクローバーマークを貼った車がいたら、車間距離を十分にとるように」という話がありました。
どちも「四葉のクローバー」がモチーフとなっていて、「身障者」用はクローバーの原型に近く、色は青・白2色、「高齢者」用は形がやや歪んでいて、色は4色になっています。
私は仕事上、「身障者のクローバーマーク車」を見る機会が多いのですが、知り合いの「身障者ドライバー」の話では、最近は身障者用自動車の改良が進み、スムーズな運転が可能になったために、ドライバー各自の運転技術が向上し、ラリーに挑戦する人も出てきたそうです。
もう一つの「高齢者のクローバーマーク車」も高齢化の進む今治ではよく見かけます。大半が制限速度以下で走っていて、関西に住んでいた頃なら、後ろに着くとイライラしたでしょうが、今では当地ののんびりした運転に慣れてしまい、気になりません。
しかし、たびたび見せる不規則な動きにはついていけないことがあります。私が実見した例としては「交差点を曲がりながら角で停まる」「指示器を出さずに曲がる」「指示器を出さず車線変更をする」「指示器を出しっぱなしで直進し続ける」「急にバックする」などがあり、同マーク車が起こした事故もたびたび見かけます。 「自動車依存社会」で「高齢化」の進む今治においては、高齢ドライバーと事故の増加が同時に起こっているのです。
「高齢者は路線バスにのればいい」という人もいますが、当地のバス路線は町の中央部である港や駅を起点とし、そこから郊外に向かうルートばかりで、日常的よく行く「ホームセンター」や「大型ショッピングセンター」「病院」などを回る路線は、ほとんどありません。
ところで、松山市では、運転技術が低下し、免許を返上した高齢者には、それと引き換えに、タクシーチケットやバス券を1回限り5,000円分を渡しています。しかし、自家用車の代償にしては、随分安い額です。
免許返上高齢者には「市内や隣接市なら距離無制限で使えるタクシーチケットを一月に10枚位配布する」ような気前のいい自治体は現れないでしょうか?事故は減るし、消費も増える、健康管理も行き届くので、結果的には役所の負担は減ると思うのですが。