1.すまじきものは宮仕え

 はじめに

 29歳で採用試験に合格し、バイト暮らしに別れを告げ、59歳までの31年間、サラリーマン生活をおくってきましたが、小生はこの稼業が性に合わず、中でも中間管理職や管理職など部下を管理する仕事には、絶望的なくらい不適合でした。

 出世の野心もなく、退職まで現場の一兵卒として泥まみれ、汗まみれで働きたいと思っていましたので、上司の言われるままに行動していた下っ端の頃はよかったのですが、年功序列で「長」がつく地位を得たとたん、部下の管理が全くできない、最低の上司に変貌してしまったので、かつて部下だった人達には心からお詫びをいたします。

 さて、会社や団体などのいわゆる「法人」はどこでも「人事管理」の「方針」や「方法」を決めていて、大きな会社では「人事課」が中小企業では「本社総務課」などが、直接的な「人事管理」を実施していますが、「理不尽な管理」も結構多いのが実情です。

 次回以降、失敗談を交えながら、小生の経験した「理不尽な管理」について紹介したいと思います。