咽郷雑記

 日々の出来事や写真、過去の小文、その他諸々を取り上げます。
 表題はホームページのタイトル候補だったのですが、咽(喉の上の方)、喉(喉の下、首のあたり)ということで落選しました。しかし因業に音が同じなので、わがままでかたくなな性格の自身にふさわしいと思い表題に復活させました。

バリ点描 その12 マンゴーの味

投稿日:

 外国人で賑わうモール内の店でスライスされパックに入ったマンゴーを買いました。

 安かったこともあり期待せずに食べたところとろけるように甘く「今まで食べたマンゴーで一番うまい」と思わず声が出た時、マンゴーにまつわる過ぎし日の光景が目に浮かび・・「あの日のマンゴーが1番おいしかったかも、いややっぱり今回が1番、いやいや両雄並び立つかな」と、比較したのですが・・。

 マンゴーにまつわる光景というのは、20年前、西ジャワ州ティルタヤサ遺跡発掘調査団に参加した折のこと・・。

 発掘の合間に現地パートナーであるインドネシア考古学センターの技師が、近くのパサールでバケツ1杯300円ほどの緑マンゴーを買ってきて・・・おやつの時間、件の技師が宿舎のテラスでむき始めたところ、かなり離れた場所にいた私のところまで、香しい匂いが漂ってきたので・・思わず歩み寄って「いい香りですね」とつたない英語で褒めました。

 ・・スライスして皿に並べられるのを待ちかねて、いただいたところ・・香りに違わぬ美味しさで、何切れも食べてしまいました。

 さて、青森のリンゴは湿度が高く、冷涼な気候の中で熟成し、愛媛の蜜柑は海沿いの段々畑で日差しを浴び、潮風にさらされることで糖度が増していきます。

 インドネシアマンゴーも熱帯の気候風土の中で完熟してこそ、極上の味になるのでしょうか?