NHK、真の国営放送へ

 冬の土曜日の朝、玄関のチャイムが鳴りました。「こういう時間帯にやって来るのはエホバかな?宅配便かな?」と思いながらインターホンに出ると男の声で「NHKの料金収集に関係している(なんとかセンター)の者ですが、あなたのアパートのテレビジャックにケーブルを繋ぐとBSも見ることができるので、受信料を支払う必要があります。その説明に来ました。よろしければドアを開けてもらえますか?」などと言うのが聞こえました。

 私のいる4号室は、会社がアパートの何部屋を社宅用に押えて、社員に割り振っているものの一つですが、最近引っ越してきたばかりなので、部屋に「BS視聴可能な回線があること」も、「室内のジャックにテレビケーブルを繋いだだけでBSが見られること」も全く知りません。

 それを藪から棒に「BS料金を支払う必要があります」と言われても戸惑うばかりです。とりあえず(なんとかセンター)の人にお帰りを願い、アパートの管理会社に問い合わせるとやはり「支払う必要はない」ということでした。

 ところが2月21日の日経新聞を見ると「総務省はNHK受診料をテレビの有無にかかわらず全世帯から徴収できるような制度の見直しに着手することにした」そして「ドイツ、フィンランドは既に全世帯徴収で、スイスも来年から移行する」と報じられています。

 しかし、テレビの有無にかかわらず全世帯から受信料を徴収するとなると、税金と同じなので、NHKは実質的な国営放送に移行することになります。

 受信料が税金化されるのなら「テレビを捨てもいいな」と始めは思いましたが、「どうせ国営放送になるんだったら納税者の権利としてNHKにどんどん要望を出そう」と思い直しました。

 私の要望の一端を紹介しますと

 ①マンネリ化した「大河ドラマ」「朝の連続テレビドラマ」を含む全ての「娯楽番組」は中止する。

 ②「ニュース」も中止する。

 ③  国会(委員会を含む)は中継と録画により全て放映する。

 ④「国営機関」「交付金を貰っている機関」全 てを対象にした第三者作成の「監査報告番組」を放映する。

 などがあるのですが、いかがでしょう。

 NHKは「国民の福祉のために放送サービスを行い」「政府からは完全に独立し」「言論の自由を守り」「人権を重視する組織」であることを標榜しているようですが、「小保方さん」への強引な取材や「籾井さん」の言動、社員による「不祥事」などをみると、受信料の税金化よりも先んじて是正すべきことが沢山あると思うのですが。