愛媛の生活(3) 愛媛県は郷土愛にあふれています

 愛媛新聞や愛媛県内の地方局が東京や世界で活躍する郷土の英雄に関する報道を行う場合、長友佑都(西条市出身)、松山英樹(松山市出身)のように名前と出身市町が必ずセットで紹介されます。また、県外の出来事を伝える時でも、取材対象者が県内出身者であれば、同じように出身市町が紹介されます。

 愛媛県に引越してきた頃、愛媛新聞で「高知市で事故、県人大けが」という見出しを見たことがあります。最初は県人(けんと)という人が事故にあったのかと思ったのですが、よく読むと「県人」とは愛媛県人のことで、「愛媛県在住の人が高知市に行って、事故にあい大けがをした」という意味でした。

 私は愛媛県に来る前、滋賀県に28年住んでいましたが、びわ湖放送や大手新聞の滋賀版(滋賀県には愛媛新聞のような地方誌はありません)で「県人」という単語は見た記憶がありません。

 愛媛県では東京製作のテレビ番組であっても、県内が舞台になる時は、新聞のテレビ欄や地方局の番宣で必ず事前告知を行います。愛媛県人の郷土愛は並大抵ではありません。