咽郷雑記

 日々の出来事や写真、過去の小文、その他諸々を取り上げます。
 表題はホームページのタイトル候補だったのですが、咽(喉の上の方)、喉(喉の下、首のあたり)ということで落選しました。しかし因業に音が同じなので、わがままでかたくなな性格の自身にふさわしいと思い表題に復活させました。

バリ点描 その10 セガラ・ビレッジの夜

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 ケチャ鑑賞後「夜のツアー飯」は、オランダ統治時代、別荘地だったサヌール地区にあるセガラ・ビレッジホテルのレストラン。

 さて、車がホテル入口に着くと、そこにはゲートがあるだけで建物がなく奥は庭園、まばらな街灯の下、せせらぎや池の端をめぐる曲がりくねった道をガイドの案内で100m以上歩むと、ようやく明るい照明のレストランに到着し、庭園に面したルーフ下のボックス座席に着席しました。

 隣接するボックスには中国人や日本人カップルが、野外のロングテーブルには10人以上の若い白人グループが食事をしていて、こちらは宴たけなわ、大いに盛り上がっています。

 その様子を見ながら、ふと「自分の若い頃こんな華やかな場面はあったかな?」という考えが浮かんできました。

 大学時代には毎年山奥の民宿でサークル合宿を行い、夜更けまで議論し、コンパで酩酊・・・就職してからは同僚と妙高や神鍋にスキーに行ったり、市営のテニスコートを借りて練習したことが脳裏に浮かびますが・・華やかさや高級感の欠片もなく、安上がりなイベントばかりでした。でも、たぶん楽しい日々だったのでしょう?

 70歳目前でありながら、公私とも多忙で、若き日の記憶は忘却の彼方に押し流され埋もれていたのに・・・バリの風土は懐旧の情も呼び覚ますマジックも備えているようです。