6.「一身上の理由により・・・」

 小生は3回転職したこともあり、「退職願」は3回提出しました。初めの時は「願」の「形式」を知らなかったので、長々と「退職理由」(職場の不満や要望)を記した「願」を事務局長のところに持ってゆきました。

 しかし、それを一瞥した事務局長は、「形式にそったものに直して再提出するように」と言い、文章の雛形までくれたので、「表題」「一身上の理由により退職いたします」「名前」「日付」だけの味もそっけもないものを再提出しました。その後の退職時は最初から同形式のものを提出したので特に問題はありませんでした。

 さて、近年「クレームは業務の改善・飛躍・新規展開の母」という意識が定着し、「クレーム」を「業務の改善策に反映させる」企業や自治体が増えてきました。

 「退職」も「クレームの一種」であり「ヘッドハンティング」「起業」のために自主的に辞めてゆく人は良いのですが、「パワハラにあった」「派閥争いに負けた」「ミッション失敗の濡れ衣を着せられた」などの理由で、会社に「恨みを持って辞めてゆく人」も結構多く、「円満退社」でも「最後に会社に言いたいことがある」と思う人もいるでしょう。

 もし、「願」にそれらの不満を存分に書くことが出来たら自分自身もすっきりするし、組織にとっても「今後の人事管理における大きな財産」となると思うのですが、皆さんはどう思われますか?(この項終わり)