先日、知合いのブログに「大阪万博のアメリカンパーク館のレストランで初めてグレープフルーツを食べた」ことが綴られているのを読んで、万博当時、中学一年生だった小生も家族で万博に行った折、そこで生まれて初めてグループフルーツを食べたことを思い出しました。
同レストランは、初体験のカフェテリア方式でした。他のお客も初めての人が多かったようで、惣菜棚のステーキやエビサラダなどアメリカ風の主菜や副菜を興味深かげに品定めしながら、トレイに載せてゆきます。
列も進み、ようやくレジの直前フルーツ・スイーツのコーナーまで来ると夏みかんの輪切りにパックシュガー、スプーンを添えた小皿が目に入ってきました。しかし、名札にはグレープフルーツとあります。
「ミカンやのになんでグループなんやろう?」と不思議に思いながらも父にねだってトレイに載せると後ろにいた大阪のおっさんも同じ疑問を持ったらしく「グレープフルーツて書いてあるけど、どう見てもミカンやないか。グレープいうのは葡萄やろ、フルーツは果物や、葡萄の果物がなんでミカンやねん。わけ、わからへんわ」と憤っているのが聞こえてきました。
後にグレープフルーツの語源は「葡萄のようにたわわに実る柑橘」であることが分かったのですが、この語源を考えれば考えるほど、謎の世界に迷い込み、大阪のおっさんのように「わけ、わからへん」状態に陥ってしまう、ということは続きでお話しします。(続く)