熊 麻 吉(くま あさきち)って誰?

 台湾や中国に滞在する時、現地誌の「漢字のみで書かれた新聞広告」を読み解くことを何よりの楽しみとしています。

 添付した写真の映画のタイトルにも、

①漢字の音をあてたもの「柯南(コナン)」②翻訳「蟻人(アントマン)」③音と翻訳の折衷型「侏羅期世界(ジュラシックワールド)」④翻訳を少し強調したもの「魔鬼終結者(ターミネーター)」などいろいろなパターンがあります。ところで、広告の中央にある「熊麻吉2」とはいったい何のことなんでしょう?

 まあ、ポスターを見ればわかるように「Ted2」のことなんですが、なぜ「Ted2」が「熊麻吉」なのか?「熊」が名字で「麻吉」が名前でしょうか?いやいや、「熊のプーさん」のように「麻吉」の正体が「熊」なのかも知れません。

 そこで、「麻吉」を「麻」と「吉」に分解して考えてみました。まず、「麻」は「麻布」として用いられた例があり、「吉」は「固く引き締める」という意味があるので、「吉」は「詰める」と同義語と解釈し、「麻吉」とは「麻」布に綿を「詰め」たもの「ぬいぐるみ」

 という仮説を導きだしましたが、いかがでしょうか?

 こんな苦労をしなくても台湾人の方に聞けば、疑問も一瞬で氷解するんでしょうけどね。

台湾の映画広告

台湾の映画広告

こちらは随分単純な翻訳です

こちらは随分単純な翻訳です