情緒が安定している

 小学生時代(昭和40年代)の「通信簿」には「五段階評価」の「各教科成績欄」とは別に「責任感」「協調性」「指導力」など本人の「性格評価」が記される欄がありこちらは(◎、〇、△)の「三段階評価」でした。

 小生の「性格評価」は〇か△ばかりで、6年間18学期を通して「◎」だった項目は「情緒が安定している」だけです。

 おとなしい性格でけんかもせず、授業中に騒いで怒られたこともなかったので、これこそが自分の「長所」で、評価は適切だとずっと思っていたのですが、最近になって「いつもぼーっとしていた」ことを好意的に書かれていただけではないかと思い始めました

 担任に質問された時は中々言葉が出ず、友達と話すときもペースは遅れ気味で、突っ込みに対する反応も悪いなど、様々な局面ほどぼーっとしていて周りのペースについてゆけないという「短所」を担任が見方を変えて好意的に評価してくれたのでしょう。

 ところで、このことを後輩の女性に話したところ彼女は1年から6年までずっと「マイペース」という欄に「◎」がついていて、ずっと前から「勉強や日常活動がのろのろとしていて、成果が出るのが遅れ気味だった」という意味に理解していたそうです。

 通信簿の「性格評価」には小学生の知恵では窺い知れない含蓄があるのです。