「サスペンスドラマ」と現実の犯罪

 私は行き当たりばったりで生きているせいか、帰宅時間が一定ではなく、続きものの「テレビドラマシリーズ」は、見逃すことが多いので、意識して見ないようにしています。しかし、一話完結の「サスペンスドラマ」はよく見ます。

 それにしても近年、世の中の歪みが拡大しているせいか「殺人依存症に取りつかれた高校生や大学生」「残虐な少年犯罪」「夫をバットで撲殺する妻」「老人と結婚を繰返し、次々と毒殺する女」など「サスペンス」顔負けの事件が頻発していますし、「現実の事件」を扱う「警察密着ドキュメント番組」では「リーゼント刑事(デカ)」や「バイリンガル刑事(デカ)」など役者のような個性派刑事が活躍し、ドラマと現実の境界が薄れてきています。

 そんな世相の中でおこった

①「八王子ホスト殺人事件」

(被害者の遺体が溶かされ、下水に流されたことを確信した刑事が、共犯者宅の汚水槽の内容物を執念で調べ上げ、被害者のインプラントを発見し、事件を解決した)

②「PC遠隔操作事件」

(保釈中の容疑者を徹底監視し、犯行現場を押さえ逮捕した)

は、「犯人を追いつめる刑事の執念」や「肉親の愛情に応えようとして生じた少しの油断から完全犯罪が崩れてしまう」という「見せ場」があり、登場人物の名前を変えただけで「ドラマ」の脚本になりそうです。

 このまま行くと「現実の事件」が「海沿いの断崖の上で解決する日」も遠くないかもしれません??