海のない滋賀県から今治に来ると来島海峡に面した港町今治の海の幸の種類の多さには圧倒されるものがあります。その中で私が選んだ「ベストファイブ」を紹介します。
第5位「耳烏賊」胴が短く上の方に耳が付いている烏賊です。他の烏賊にはある板のような背骨がないので、さばくのに手間ががかかりません。煮ものや炒めもので美味しく食べることが出来ます。
第4位「鯛」来島海峡の急流にもまれた鯛は身がしまり、明石鯛や鳴門鯛などのブランド鯛に匹敵する美味しさです。
第3位「さわら」塩焼きは幕の内弁当の定番ですが、当地では刺身でも食べます。春の魚と言われますが、1・2月の「寒さわら」は、脂がのって味も濃く「白いトロ」と言っても過言ではありません。
第2位「太く長い鱧」なじみの居酒屋の親父の話では子供の頃、当地では鱧を食べる習慣はなく、現在も今治近辺で取れる鱧の95%は関西に出荷されるそうです。関西向けの鱧は(特に京料理の場合は)一切れが御椀に丁度入るぐらの小ぶりなものが喜ばれ、1.5m近くある太い大きな鱧は地元で消費されます。ところがこれが美味いのです。小ぶりな鱧に比べ、身の弾力が強く、コラーゲンもたっぷりで、食べ応えがあります。
第1位「まながつお」一般的には、みそ漬けを焼いて食べることが多いのですが、今治では生きのよいものは刺身で食べます。薄黄色のきれいな身で、とろけるように柔らかく、上品な甘さがあり、刺身の王者と言ってもよいでしょう。
どうです皆さん、食べたくなってきたでしょう。