三条京阪前 鴨川沿いの川端通りを南下したバスは高山彦九郎が遥拝する川端三条交差点を右折、今は地下に潜った「京阪三条駅」もかつては、目の前の鴨川堤に建つ風流な駅でした。
ただ「京津線ホーム」のみ平成9年まで地上に残っていて「四宮行普通電車」が恐竜の断末魔の叫び声に似た悲しげな警笛とともに出発してゆくのを度々見かけました。
バス停近くの檀王法林寺には日本最古の招き猫伝説が伝わっているそうです。
東山三条 バスは三条通を東進します。通り北側に建つ有名仕出し店「辻留」の隣は長い間更地でしたが、ようやく建物が建ち始めました。
神宮道 東山通を過ぎ、しばらくして三条通り右折し、神宮道に入ると平安神宮の大鳥居が行く手に見えてきます。
岡崎公園美術館・平安神宮前 疎水を渡り、大鳥居をくぐると、左に国立近代美術館、右に改装された京都市京セラ美術館があります。此処を通る時はいつも、同館の市立美術館時代「エジプトミイラ展」の入場者列が館を二重に取り巻いていたことや印象派展で「印象 日の出」を初めて見たことを思い出します。
岡崎公園・動物園前 平安神宮応天門(正門)前まで進み二条通を右折すると、バス停の右手に京都市動物園の門が見えます。
岡崎法勝寺町 二条通を東に進むと立派な門構えの御屋敷が続く高級住宅地に同バス停はあります。
名前の由来は平安時代末期白河天皇が発願し、造営された「法勝寺」ですが、高さ80mの九重の塔を持つ巨刹も戦国時代には廃絶し、現在山号のみが地名として残っています。
南禅寺・永観堂道 二条通は白川通りに突き当るので、右折するとビッグネーム「南禅寺・永観堂」が並列するバス停があります。残念ながら両寺院ともバス停からかなり離れた場所にあります。
東天王町 バスは北山に向けて白川通を北上し、丸太町通りを越えると、道も4車線に広がります。西側には「法然」が隠棲した草庵が後に浄土宗大本山となった「金戒光明寺」が建ち、その北側には「うなずき弥陀」の異名をもつ、木造阿弥陀如来像が本尊の真如堂があります。