「 山月記上演」

 「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」

 定年退職後、パート社員になってからも「8時間×週5日間」働いているので、兼好法師のように「日くらし硯にむかひて」ブログを執筆することはできず夕食後数十分程度パソコンに向かうのが関の山です。

 そんな中でも時々「あやしうこそものぐるほしい」ような気分が高じてくると「妄想の種を発芽させ、好き放題に成長させ、枝も伸び葉も茂り始めた頃になって、意味もなく剪定し、変梃な形の木にしてしまう」という、自己満足の「文芸作品」を生み出してしまうことがあります。

 「発芽」から「変梃な木」に成長するまで1年かかった「山月記のパロデイ」の「妄想の種」は

「主人公李徴が変身した虎の行状は、認知症の症状に似ているんじゃないの?」

という思い付きでした。

 「山月記、認知症」の文言でネット検索すると同じ思い持った先駆者として「ゆうあいクリニックの片山 敦理事長」や「下村徹氏」がおられますし「統合失調症、山月記」で検索すると松岡・うっでぃ氏、門倉貴史氏、ruisou氏が両者の関連を追及されています。

 なお、出来上がった愚作は「篋底深く秘して、娑婆には出さないでおこう」と一度は思ったのですが、既に「大魔神が戦国時代の堺に現れたら」という、小説とも映画台本ともつかないものをアップしたこともあり、恥さらしを承知の上で皆様に披露することにしました。どうぞ御笑覧下さい。

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